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レンガの歴史と特性とは?

こちらでは、レンガが住まいに使用されるようになった流れや歴史を解説しています。また、レンガに使用されている素材や、建材としてのレンガの特性についてもあわせて解説していきます。さらに、日本国内および海外の代表的なレンガ建築をいくつかピックアップして紹介しているので、レンガをよりよく理解 するための参考として、ぜひご一読ください。

レンガはどのような歴史をもつ建材なの?

レンガの歴史は古く、4大文明でそれぞれの発祥とともに、進化を遂げました。具体的には、紀元前およそ4000年に、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、そして黄河文明でそれぞれ発展した建材です。

基本的に、古代のレンガは、土をこねた物を太陽で干し固めた、いわゆる日干し煉瓦が主流でした。そして時代がのぼるにつれ、紀元前およそ3000年には焼きレンガが登場しました。古代ローマにおいては、製造者による刻印をレンガごとにおこなうことが義務化されていたようです。

日本におけるレンガ建築の始まり

日本では、幕末にレンガを使用した建築がおこなわれるようになりました。具体的には、長崎や横須賀の製鉄所でレンガ建築が採用されています。明治時代に入ると、富岡製糸場・北海道庁旧本庁舎・赤坂離宮・横浜赤レンガ倉庫などでレンガ建築がおこなわれました。さらに大正3年にはレンガで東京駅が建築されました。

参照元:ケンブリック
(http://www.kenbrick.co.jp/column/レンガの家の魅力と作り方)

レンガの素材は?

レンガの原料は、自然に存在する粘土などをはじめとする土です。粘土や頁岩、泥などを型に入れ、窯で焼き固めて製造されます。レンガといえば赤茶色の色合いが印象的ですが、これは、原料の土に含まれている鉄分が、焼成プロセスにおいて酸化し、変色することによるものです。

レンガの建材としての特性は?

レンガは、建材として重宝される特性を、数多く有している素材だといえます。耐摩耗性・耐久性・保温性・耐火性・耐熱性・断熱性・耐水性・低吸水性・遮音性・圧縮強度・曲げ強度などをすべて兼ね備えています。品質面においても、またコスト面においても、理想的な建材のひとつだといえるでしょう。レンガ建築が長い歴史のなかで発展・普及をとげてきたことも、それを証明しています。

日本・海外の代表的なレンガ建築

日本でレンガ建築がスタートした江戸時代、最初は欧米に倣い、火災が発生しやすいところでレンガ建築を多用するようになりました。その後、徐々に住居にも取り入れられるようになっていったのですが、関東大震災を機に、その勢いに衰えが見られるようになりました。地震によるダメージから、耐震性の低さなどが問題視されたのです。現在では耐震についての規定が法律によって設けられています。

富岡製糸場

世界遺産としても著名なレンガ建築である富岡製糸場。フランスの職人が提案した製図にそって、日本人の大工・職人によって1870年代初期につくられた建造物です。富岡製糸場の本体部分には、木の骨組みにレンガで壁を積み上げていくヨーロッパ流の建築方法が採用されました。ただ、屋根部分については、日本流とヨーロッパ流の融合がみられます。

参照元:SOUHEKI
(https://www.souheki0605.com/column/brick-architecture/)

東京駅

東京駅は、日本近代建築の父として知られる辰野金吾による設計で、1914年に建築がおこなわれました。現在の東京駅は、2006年から2012年にかけておこなわれた復元工事によって建て替えられたものです。辰野式という名称がついているストライプ模様のデザインが印象的です。ストライプ模様を織りなしている建材は、白い大理石と赤いレンガです。

参照元:SOUHEKI
(https://www.souheki0605.com/column/brick-architecture/)

横浜赤レンガ倉庫

こちらも日本の著名なレンガ建築です。1953年のペリーによる来航を機に鎖国がとかれ、1859年に開港した横浜港には、貿易の発展により必要性が高まった倉庫が建てられたのです。それが、横浜赤レンガ倉庫です。1号館と2号館と分かれており、1号館には、スプリンクラーや防火扉、さらに荷物用エレベーターといった、当時としては最新鋭といえる設備がととのっていました。

のちに発生した関東大震災によって横浜赤レンガ倉庫はダメージを受けたため、修復工事や改修工事を繰り返しつつ、80年間にわたって使用され続けました。 その後の1994年に改修工事がおこなわれ、文化・商業施設としてリニューアルし、現在に至ります。

参照元:SOUHEKI
(https://www.souheki0605.com/column/brick-architecture/)

トゥールーズの街並み(フランス)

フランスの南西部に位置するトゥールーズ。このエリアには、レンガの建築物がたくさんあります。どの路地にもレンガ造りの建物が並んでいます。装飾がほどこされたバルコニーなども印象的です。

さらに、どの建築物の外壁にも、テラコッタレンガという同じタイプの褐色レンガが使用されているため、視覚的に統一感が感じられる街並みが広がっています。また、夕刻になると、褐色のレンガが夕映えによって輝いて見えるので、バラ色の町と呼ばれることもあるようです。

マルボルク城(ポーランド)

ユネスコの世界遺産にも登録されている、ポーランドのマルボルク城。中世の時代のドイツ騎士団によって建築された城であり、巨大要塞の役割も果たしていました。レンガの建築物としても、そして、城砦としても世界最大規であったため、宗教の拠点としても位置付けられていました。第二次大戦のときに爆撃を受けたため、その後、復元工事がおこなわれ、現在にいたります。博物館として整備されています。

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